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書き殴りバナー最終稿

「新井の書き!殴り!」は、バカヅキ配牌と裏ドラだけで麻雀をしているスリアロスタッフ新井が、恐れ多くもスリアロ看板番組に出演した麻雀界のスターたちを、好き勝手に書き殴っちゃうコーナーです!! たぶん……。

マーチャオvsインテリヤ○ザ!?

みなさん、こんにちは。仕事中に一番言われるセリフがウザイ、二番目に言われるセリフが汚い、でお馴染みの新井です。いやぁ、ステキな同僚に恵まれて、僕は幸せだなぁー(棒

この書き!殴り!を更新するのが、なんとまぁ3ヵ月ぶり! …いや、やる気はあったんですよ! ただまぁ、何かうっかり体調を崩しに崩してしまいまして。変な虫に刺されて右手がクリームパンみたいに腫れてマウスも握れずキーボードも満足に叩けなかったり、突然発狂しそうなくらいの頭痛に襲われて救急車で搬送されたり、さんざんな目に遭いまくりでして。なんなの? スタンド攻撃でも受けてるの?

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ちなみにね、救急車で運ばれたの10月31日の話ね! だけどね、何としても今回のテーマを、タイムシフト期間内に書ききらなきゃあならない! だって、そのくらいみなさんに見てもらいたいから! てなわけで、這いずるようにして出勤しまして、この原稿を書いている次第です。そんな恩着せがましさを醸しながら、今回紹介する番組はこちら! はいドン!!

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四神降臨2016秋の陣

雀竜位、最高位戦Classic、WEST ONE CUP、スリアロチャンピオンシップ・グランドチャンピオン大会。国内最高峰の4大タイトルホルダーが激突する――。

神々の頂点を決める秋の決戦、ここに開幕!!

PVはコチラ⇒watch/1477153872

【対局者】
吉田基成(第14期雀竜位)
飯沼雅由(第11期最高位戦Classic優勝)
田内翼(第2回WEST ONE CUP優勝)
近藤誠一(第2回スリアロチャンピオンシップグランドチャンピオン大会優勝)

【実況】
日向藍子(最高位戦日本プロ麻雀協会)

【解説】
土田浩翔(最高位戦日本プロ麻雀協会)
木原浩一(日本プロ麻雀協会)

対局は全4半荘となります。

放送ページはこちら!⇒lv279812677

※タイムシフトは2016年11月5日(土)23時59分までご覧いただけます。

 

はい、というわけで今回は10月29日に放映された「四神降臨2016秋の陣」についてのレビューを紹介します。現役タイトルホルダー4名がそろって頂点を決めるという、なんとも胸熱な対局でありました。

で、今回の出場選手には、裏テーマのようなものがありまして。番組PVでも紹介されていましたが、さながら前年度の秋の陣覇者である近藤プロと、日本最大手の麻雀店であるマーチャオの人たちの対決という、そんな図式となっていました。飯沼プロは専務(メチャメチャ偉い)、吉田プロはエリアマネージャー(店長より偉い)、田内プロは京都駅前店の店長(当然偉い)というね、麻雀も仕事もできる男がそろいもそろったわけです。なお、実況の日向藍子プロは、この図式をマーチャオvsインテリヤ○ザと評しておりました。流石すぎるwww

余談ですが、今大会を前に総勢75名の方々に優勝予想アンケートを行ないました。番組内の合間でもその模様を流しましたが、ちょっとネタバレすると、途中まで吉田プロにぜんぜん票が入らないわけですよ。焼き鳥ですよ。もちろん、吉田プロはメチャメチャ麻雀強いお方なんですが、いかんせん他のメンツが近藤プロ(前年度覇者)、飯沼プロ(メッチャ偉い男前)、田内プロ(一番若手で将来有望)という顔ぶれなので、どうしてもそこに票が流れやすいのかなぁという気はしておりました。で、そんなアンケートの途中経過をうっかり観た吉田プロが「大事なのは前評判なんだよ! 他からどう思われてるかってことなんだから!」と半ギレしていたのは、ここだけの話です……。あぁ、悲しき中間管理職……。

 

世が世なら西入するくらいの超接戦!

いつまでも吉田プロの悲哀について触れていても仕方がないので、そろそろ本編の紹介に参りましょう!(以下、観戦記部分の対局者は基本的に敬称略)

1回戦、並びは起家から田内、近藤、吉田、飯沼。東1局のドラはm7。ここで、いきなり飯沼にドラ4の勝負手が入ります。これが人間力か! 一方、近藤がチャンタ系、吉田の手は縦に伸びていきます。巡目が3段目に入って吉田と田内が仕掛けて1シャンテン。と、ここで近藤がリーチz7、ペンp3待ちで先手を取ります。その時の場況が、こちら!

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1巡目にp4を切っている近藤ですが、河がかなり変則的ですね。2巡目にm5を切って、その後もソーズをバラ切りしているから、染め手はなさそう。トイツ系とかチャンタ系っぽく見えますね。宣言牌がm3なのもあって、123の三色とかもありそう。

その直後、飯沼にもテンパイが入ります。

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カンs4か、カンs6の選択です。s6は場に1枚、s4は2枚切れながらも、直前に近藤が切った牌。飯沼の選択は……、カンs4! 先に挙げた理由から、s3で刺さってリーチ三色! とか言われかねないのもありますしね。これが決まれば一気に大勢が飯沼に傾くところですが、山に残り1枚同士のめくり合いを制したのは近藤! リーチz7裏1、5200点の出アガリとなりました。

続きまして東2局、親は近藤。ドラはp6。勢いに乗る近藤が、早々に2フーロ。z7ホンイツ目指してまっしぐらのところに、待ったをかけたのは田内! m3m3m3m7m8m9p2p4p6p6s1s2s3 と、ドラドラのカンp3待ちでリーチをかけます。近藤もs3s4のシャンポン待ちで追い付きますが、田内が颯爽とツモ! 2000-4000をアガり、近藤に主導権を握らせません。

この田内、拠点が関西のため放送対局に出る頻度は少なく、ファンの方にも馴染みは薄いかもしれません。しかし、その実力は間違いなくトップクラス! 彼を知る人はこぞって高評価をつけており、あの多井隆晴プロをして「本気でやっても負けちゃうんじゃないかと思うくらい強い」と大絶賛するほどです。まだ27歳ということもあって、まだまだ成長の伸びしろがありそう。来期は協会Aリーグのこの猛者を、今のうちから絶対にチェックしておいた方がいいですよ!

東3局、親は吉田、ドラはz2。ここにおいても、近藤の勢いは衰えません。m4m9p2p8p8s4s7s9s9z1z1z2z2という形から、ドラを活かしきるために1巡目からz1をポン! この早い仕掛けに、他家も警戒度を強めます。とくにそのシグナルを強く発したのが吉田。最短距離で手を進め、m5m5m6m7m8p2p3p4p6p8s5s6s7のカンp7待ちをダマテンに取ります(テンパイ打牌はp4)。もちろん、678の三色も見えますが、最速でリーチに向かう手順を踏んでいたので、リーチにする方もいそうですよね。が、吉田プロはここは気配を殺します。そして、現状トップの田内からサクッと2000点をアガりました。

最近、木原プロ、鈴木たろうプロ、鈴木達也プロといったそうそうたる面々と研鑽を重ねる機会に恵まれたという吉田プロ。自身でレベルアップしているとはっきり自覚できるほどの手ごたえを感じているとのことで、そういう成果がここでも表れていたのかもしれません。

なお、以前から思っていたのですが、メガネを取った吉田プロは「セサミストリート」のバートに激似です。

 

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↑バート           ↑バートっぽい麻雀プロ

 

早く、ストライプの服を着てほしいものです。

 

さてさて、東3局1本場、ドラはs7。この局も、先に動くのは近藤でした。

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この牌姿から、z6を同巡2鳴きします。他のターツの形が弱いとはいえ、z7もトイツのなか、この2鳴きは他家をかなり惑わすことになりそう。結果的に吉田とz7は持ち持ちだったものの、本当に引き出しが多い方だなぁと感心した次第です。さらにs8を重ねてポンした近藤。m8m8p3p4z4z7z7の1シャンテンとしたところで、吉田がカンm8待ちでリーチ! 先ほどと違い、今回は役なしなので、m5m7m9p4p5p6s1s1s1s3s4s5z7z7からm5を切って即リーです。近藤も欲しいz7を使いきって、山に1枚眠るm8を狙います。が、このm8をすかさず近藤が引き当て、p2p5待ちのテンパイを取ります。少なくとも親の吉田に対して、近藤の負けはなくなった展開。近藤は、親リーに対してp8m4と無筋を連打。気迫が感じ取れる押しっぷりです。

 

すると、今度は飯沼がテンパイ。m2m3m4m4p5p6p7s3s3s4s4s6s7s8と、今通ったばかりのm4を切って、タンヤオドラ1のs3s4待ちに受けられます。最高位戦Classicでは、驚異の32半荘ラスなしという至高の守備を見せていた飯沼、並びシャンポンは強いなんていう話も聞く話ではありますが、どちらの待ちも現張りというわけではなく、2者テンパイが濃厚のなか、無理にリーチはしないだろうと思っていた矢先……したよ、リーチ! そして、s3を一発ツモ! 会心の2100-4100をアガりました。

 

番組冒頭、飯沼はトップが偉い四神ルール(ウマが5-15、オカが20)とあって、いつもと違うことをすると明言しておりました。それが、バッチリとハマった格好なのではないでしょうか。ちなみにこの飯沼、Classicの優勝賞金を社員に還元するという太っ腹エピソードも持ち合わせております。お、男前すぎる……。

東4局は田内の1人テンパイで流局。そして南入となるわけですが、ここから先は無料会員のみなさんはご覧いただけていない部分となりますね。

南1局1本場、供託1本。ドラはm3。有料に切り替わる直前、飯沼にこんな配牌が!

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ドラを活かすか、ターツのあるソーズに寄せていくか、いずれにせよ十分な打点が見込めそうな好配牌! これが人間力! 大事なことなので、2回言いました。飯沼はp2p5と切って、勝負手の成就を目指します。そして5巡目、

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ここで選択したのが、ドラへの未練を完全に断ち切る打m3! さらにz1を1スルーしてからの、重なり候補、あるいは単騎候補の字牌が増えたからか、z3をポン! ホンイツへと一気に寄せていきます。これに待ったをかけたのが吉田。m3m4m4m5m5p6p7p8p9p9p9s9s9m3m6待ちでリーチ! 飯沼も宣言牌のs7をチーして、z5ホンイツ、s3s6待ちで応戦します。さらにさらに、同巡に田内がm2m4m7m7p3p4p5s2s3s4s4s5s6のカンm3待ちでリーチ! 近藤が堅実に撤退するなか、この激戦を制したのは吉田! m6をツモり、1100-2100のアガりとなりました。

 

南2局、ドラはm3。親は近藤。先制したのは飯沼。p2p3p4p7p7p7s2s2s4s5s6s6s6s2s3s6待ちです。このリーチに対抗できそうなのが、1シャンテンの近藤なのですが……

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さて、ここから何を切りますか? リーチ後のz1をスルーして、ドラのm3が出ていくのを拒否していく格好。トイツのz1s8も通る牌で、打点を見込める手で押し返すことを考えると、z1切りの方が多そうですね。解説の木原プロも、「常人はz1なんですけど。常人はね」と発言。この「常人はね」というコメントの言外には、おそらく近藤プロであれば違う選択肢を取るだろうという推測が多分に含まれているように感じました。

あれは、今年5月に行なわれた四神降臨2016王座決定戦前のインタビューでのこと。大舞台で相まみえる近藤プロについて、木原プロはその麻雀を「狂気」と表現していました。近藤プロが結果を残し続けるようになった「感性に寄りそう」スタイルは、常人には想定できない発想だと分析していたのです。

 

して、その「狂気」が選ぶ一打は…無筋のm6ツモ切り! さらに直後、飯沼がm3を持ってきたことで、グッと押し返しやすくなりました。近藤は次巡にm5を引き入れ、打z1。ドラターツを作り、反撃の準備完了といったところ。続けて4枚目となるm2まで持ってきて、より好形のリーチがかけられそうな雰囲気まで漂い始めます(実際は、この時点でm1m4は山に残り2枚でしたが)。もう一つのターツであるs3s6もひじょうに薄かったためテンパイまでは至らずでしたが、近藤の魅力、そして恐ろしさが存分に堪能できる局面でありました。この局は、吉田の1人テンパイという結果に終わりました。

 

南3局1本場、供託1。親は吉田。ドラm6。この終盤に来ての点棒状況、トップが田内で26800点、2着が飯沼で26000点、3着が吉田で24200点、ラスが近藤で22000点とひじょうに僅差。供託がある分、アガった人がグッと有利になるというこの局面、飯沼にz7、田内にz5がそれぞれトイツと、早仕掛けしやすい手格好に。そんな両者をあざ笑うかのように、近藤が5巡目にしてリーチ! メンピンドラ、m4m7待ちです。なんと山に7枚眠っているという、超がつくほどの激アツリーチです。しかも、この点棒状況ですから、迂闊に放銃するわけにもいかず、他家3名はなかなか手が進みません。近藤がアガるのは時間の問題かと思われましたが、このm4m7が、脇に流れる! 流れる! また流れる! 親の吉田がm4m7を切ればテンパイという局面もありましたが、グッと耐え忍び、近藤の1人テンパイという結果に。勝負の行方はオーラスへと持ち越されました。

 

南4局2本場、供託2。親は飯沼。ドラはp1。トップからラスまでの差、わずかに2600点差というアガリトップ勝負のアツイ局面となりました。全員が全員、テンパイめがけてまっしぐらのベタ足インファイトです。吉田がm3m4m5m9p6p7s2s3s3s4s5z5z5s1s4p5p8受けの1シャンテンになれば、z2z6がトイツの田内がペンs7から仕掛けて2シャンテンに。さらに渋々余剰牌ゆえに切った飯沼のz2をポン。1シャンテンとし、吉田と並びます。その吉田もz5をアンコにして打m9。10種32牌の受け入れという、盤石の形に仕上げます(s6が場に1枚見え)。そして次巡、吉田は当然のようにp8を引いてテンパイ。ここでの選択が、z5切りのs1s4待ちリーチ! この局面、トップが田内で25800点、2着が飯沼で25000点、3着が近藤で24000点、ラスが吉田で23200点となっています。ラス目の吉田からすると、リーチはしやすいですからね。他家が振ったらラスが確定のこの局面、ひじょうに凶悪なリーチと言えるでしょう。その吉田の選択は、何と一発ツモという形で成就!! リーチ一発ツモ、1200-2200をアガってトップをもぎ取りました。s2s5ダマの選択をしている人は多そうな気もしますが、s1s4は自分から見えているのは手牌のs4だけということで、より優秀そうな待ちを狙ったということでしょうか? 食いタン仕掛けの人がいたわけでもなく、ソーズの下はぜんぜん情報がない局面でしたが、この選択はすばらしい!

最終戦に待ち受ける大事件!

ということで、1回戦はトップが吉田で29800点、2着が田内で24600点、3着が近藤と飯沼で22800点(四神ルールでは、順位分けになります)という結果になりました。この後の結果もとってもとっても気になるところではありますが……、公開できるのはここまで! この続きは、ぜひともタイムシフト視聴にてご確認くださいませ。いやぁ、まさか最終戦にあんなコトが起こるだなんてねぇ……。視聴期限は2016年11月5日(土)23時59分まで! いやホント、絶対に観た方がいいですから。頼みますよ~!

 

ということで、原稿もひと段落ついたところで、僕は再び休息を取りましょう。体調崩して牌を握れなくなっちゃうとか、シャレにもならないですからね。そういえば、最高位戦日本プロ麻雀協会の谷翼プロに体調を崩した旨を話したら、「大丈夫、まだ新井さんは牌もパイも握れますよ」って言っていました。どういうことなんでしょうね? 僕は良くわかりません。

 

「四神降臨2016秋の陣」タイムシフトはこちら!⇒lv279812677

※タイムシフトは2016年11月5日(土)23時59分までご覧いただけます。

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